爪と目 藤野可織 芥川賞受賞とホテルローヤル 桜木紫乃  直木賞受賞 まとめと画像

爪と目 藤野可織  芥川賞受賞とホテルローヤル 桜木紫乃  直木賞受賞 まとめと画像

7月17日夜、第149回 芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会が行われ、受賞作が発表されました!


なんと、藤野さんは、受賞の瞬間を新潮社さんの会議室で、編集者さんたちとキューバのゾンビ映画をみているときに受賞の報告を受けたそうです。

今までの文学賞の発表待ちのときも、ずっとホラー映画をみながら待つことにしていたそうです。緊張のあまり、会話が続かなくなってもいいようにとかの理由でご自身でホラー映画を選ばれるそうです。

これまでに影響を受けた小説などはやはり、ホラーチックな、江戸川乱歩とか内田百●(ひゃっけん)とかを読んで影響を受けたそうです。そしてご自身にとってのベスト・ホラー映画は『エクソシスト』だそうです。ホラーというところが何とも不思議な魅力を醸し出している感がありますね。

《芥川賞》には、藤野可織さんの 「爪と目」(新潮4月号)
「爪の目」の簡単な概略:
不倫の末に男性の連れ子の娘と一緒に3人で暮らすことなった若い女性について描いた作品。女性と連れ子の複雑でいびつな関係が、連れ子の視点から繊細に描かれている。

まず、美人と評判の藤野さんの簡単なプロフィールから。

1980年2月14日生まれ、日本の小説家。

京都府京都市出身。同志社高等学校、同志社大学文学部卒業、同大学院美学および芸術学専攻博士前期課程(修士課程)修了。

 


経歴
2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。
2009年、「いけにえ」で第141回芥川龍之介賞候補。
2012年、「パトロネ」で第34回野間文芸新人賞候補。
2013年、「爪と目」で第149回芥川龍之介賞受賞。
著書

いやしい鳥 文藝春秋、2008
いやしい鳥(『文學界』2006年12月)
溶けない(『文學界』2008年2月号)
胡蝶蘭(『MONPALNAS』2号、2008年2月・『超弦領域 年刊日本SF傑作選』2009年東京創元社)
パトロネ 集英社、2012
パトロネ(『すばる』2011年7月号)
いけにえ(『すばる』2009年3月号)

単行本未収録

大自然(『L magazine art 京阪神アートブック』2009年4月)
ちびっこ広場(『群像』2009年5月号)
かげ踏みあそび(『文學界』2010年12月号)
にゃあじゃわかんない(『すばる』2012年6月号)
おはなしして子ちゃん(『群像』2012年7月号)
水瓶座 美人は気合い 『群像』2013年2月
爪と目 『新潮』2013年4月

《直木賞》には、桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」(集英社)


まず、「ホテルローヤル」の簡単な概略から:

ホテルだけが知っている、やわらかな孤独
湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。

 

実はホテルロワイヤル著者の実家が経営する釧路にあるラブホテルが題材となっていたのですね。興味深い話です。

この本ができるまでの経緯ってこんなふうだったんですね。

桜木さんの実家というには、もともと床屋をやっていたそうなんですが、彼女が中学三年生のとき、著書「ギフト」の看板屋の大吉と同じように実父が突然ラブホテルをやるといい出して今回の小説の舞台となったわけなんですね。家族全員で協力して切り盛りしてきたとか。当然著者も手伝いに駆り出され、十五の歳から結婚する二十四歳まで、毎日、部屋の掃除などをやっていたそうです。この自我が形成される大事な十代後半にすごい体験をされてきたわけですね。ま、ふつうなら、男女のことについても徐々に知っていくという年代なのに、彼女の場合はミステリーを後ろから読むような感じで、いきなり男女の最終場面を見てしまったわけなんですね。

彼女曰く、掃除をしに部屋に入ると事後のなんともひどい臭いがしととかで
まずそれに打ちのめされたそうです。だから当然、その頃は恋愛に対する憧れなどまったくなく、自分の将来について深く考える余裕もなかったんだとか。そこでの体験がずっと蟠(わだかま)りのようにあったとかで、いつかきちんと向き合わなければいけないと思っていての今回の作品だったわけですね。事実は小説よりも奇なり。といった言葉が思わず思い浮かんでしまうような内容でした。

そして、桜木さんのプロフィールはこちら

48歳。日本の小説家。北海道釧路市生まれ。江別市在住。釧路東高校を卒業後、裁判所で勤務していたが、結婚を機に退職、30歳を過ぎて執筆活動を始めた。

デビュー作は「雪虫」(平成14年)


経歴

中学生の時に原田康子の『挽歌』に出会い文学に目覚める。高校時代は文芸クラブに所属。裁判所でタイピストとして勤めたあと結婚し専業主婦になる。原田康子も所属した文芸誌「北海文学」の同人として活動。2007年に『氷平線』で単行本デビュー。

文学賞受賞・候補歴

    2002年 – 「雪虫」で第82回オール讀物新人賞受賞。
    2005年 – 「霧灯」で第12回松本清張賞候補。
    2012年 – 『ラブレス』で第146回直木三十五賞候補、第14回大藪春彦賞候補、第33回吉川英治文学新人賞候補。
    2012年 – 第41回釧新郷土芸術賞受賞。
    2013年 – 『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞受賞。
    2013年 – 『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞受賞。

作品

    氷平線(2007年11月 文藝春秋 / 2012年4月 文春文庫)
        収録作品:雪虫 / 霧繭 / 夏の稜線 / 海に帰る / 氷の棺 / 氷平線
    風葬(2008年10月 文藝春秋)
    凍原(2009年10月 小学館)
    恋肌(2009年12月 角川書店)
        収録作品:恋肌 / 海へ / プリズム / フィナーレ / 絹日和 / 根無草
    硝子の葦(2010年9月 新潮社)
    ラブレス(2011年8月 新潮社)
    ワン・モア(2011年11月 角川書店)
    起終点駅(ターミナル)(2012年4月 小学館)
        収録作品:かたちのないもの / 海鳥の行方 / 起終点駅 / スクラップ・ロード / たたかいにやぶれて咲けよ / 潮風の家
    ホテルローヤル(2013年1月 集英社)
    誰もいない夜に咲く(2013年1月 角川文庫)
        収録作品:波に咲く / 海へ / プリズム / フィナーレ / 風の女 / 絹日和 / 根無草
    無垢の領域(2013年7月刊行予定 新潮社)

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2013年7月18日 | コメント/トラックバック(0) |

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